Cloudflare上で次世代Gitプラットフォームを構築しましょう

Dina Kozlov、Dillon Mulroy、Zebulon Piasecki

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GitHubは、人間がコードを書き、それをリポジトリに整理し、ブランチ、コミット、イシュー、プルリクエストを通じて連携するという世界を前提に構築されました。

しかし、次世代のソフトウェアの構築方法は異なります。それは、これまでにない開発者、つまり「エージェント」によって構築されるからです。

エージェントはすでに以前より多くのコードを記述しており、バグの修正、機能のビルド、テストの記述、変更のレビュー、依存関係の更新、アプリケーションの実行に必要な定常的なメンテナンスなどを行っています。

つまり、数百、あるいは数千ものエージェントが同時に同じコードベースで作業するこの新しい世界で、基盤はどうなっているのでしょうか?

エージェントは、他のエージェントが何に取り組んでいるのかをどのように知るのでしょうか?競合する変更が行われたらどうなるのでしょうか?エージェントが作成したすべてをどのように確認しますか?何をどのように変更したかだけでなく、 なぜ 変更が行われたかをどのように把握するのでしょうか?

そこで今、最大の疑問が浮かびます。次世代のGitHubはどのようなものになるのでしょうか?

皆様に、実際に構築してこの答えを見つけてもらいたいと思っています。

今年初め、私たちはGitに対応し、数百万個のリポジトリに拡張可能なバージョン管理ファイルシステムのArtifactsを立ち上げました。当初から、開発者たちが自身の製品、ワークフロー、抽象化を構築するために使用できるプログラマブルなプリミティブのセットとしてArtifactsを設計しました。

Artifactsが提供するのは、プログラムで作成・フォークできるリポジトリ、コードとエージェントコンテキスト用のバージョン管理されたストレージ、そしてエージェントがすでに使い慣れているGitオペレーションといった基盤です。

その基盤が整えば、その上のレイヤーであるエージェントがどのように作業を調整し、どのように変更がレビュー・マージされ、何百または何千ものエージェントが同じコードベースで作業する際に開発者エクスペリエンスがどうあるべきか、といったことに集中できます。

私たちが皆様に構築していただきたいのは、まさにそのレイヤーです。

Artifactsがオープンベータ版になった今、CloudflareのWorkersとArtifactsを使用して、次世代Gitプラットフォームを誰が構築できるかを競うコンペを開催しています。

Artifacts、オープンベータに。今、開発に取り組むべき理由

Artifactsをリリースしたとき、私たちが目指したのは、すべてのエージェント、セッション、タスク、またはユーザーに対してリポジトリを作成できるようにし、それをエージェントが要求する規模で実現することでした。

その後、開発者はさまざまな方法でArtifactsを使用しており、バイブコーディングプラットフォームでは、ユーザーが作成するプロジェクトを保存するために使用されています。開発者はArtifactsを使用して、エージェントセッションからコードとコンテキストを永続化しています。また、開発者は分離されたリポジトリを作成することで、複数のエージェントが同じ開始点から安全に作業し、後で結果を比較または統合することができます。

初回のリリース以来追加された新機能をいくつかご紹介します。

ArtifactsリポジトリをWorkersに展開

 Workers Buildsを通じて、ArtifactsリポジトリをWorkerに接続できるようになりました。ユーザーまたはエージェントがArtifactsリポジトリにコードをプッシュすると、Cloudflareはプロジェクトをビルドし、プロダクションブランチの場合は更新されたWorkerをデプロイします。他のブランチへプッシュすると、 Workers Previewsが自動的に作成または更新され、Workerの独立した共有可能なバージョンが提供されます。ここから公開前に変更をテストできます。

既存のWorkerをArtifactsリポジトリに接続するか、新しいプロジェクトを開始して、そのプロジェクトを自動的にArtifactsに保存することができます。

WorkersからArtifactsを直接管理

 Artifactsバインディングを使用してWorkerから直接Artifactsリポジトリと対話し、リポジトリの作成やフォーク、ファイルやコミットの確認、リポジトリ単位のGitトークンの発行を行えます。これにより、Gitワークフローがプログラム可能になります。新しいタスクが到着すると、Workerがエージェントのためにプロジェクトをフォークし、コンテキストが必要とするファイルを読み込み、エージェントが作業するリポジトリを提供します。エージェントが変更をプッシュすると、自動化ツールが結果を検査してレビューを開始できます。これらのステップは、ユーザーがエージェントの作業方法に合わせてコードで定義します。

たとえば、新しいエージェントタスクのためにプロジェクトをフォークし、指示を得るためにAGENTS.mdを読み取る方法は以下の通りです。

using project = await env.ARTIFACTS.get("my-project");
const { defaultBranch } = await project.info();
const workspace = await project.fork(`task-${crypto.randomUUID()}`);

using repo = await env.ARTIFACTS.get(workspace.name);
const instructions = await repo.readFile({
  ref: defaultBranch,
  path: "AGENTS.md",
});

const agentTask = {
  remote: workspace.remote,
  token: workspace.token,
  instructions: instructions ? await instructions.text() : null,
};

イベントサブスクリプションですべての変更に反応

Artifactsでは、リポジトリが作成、インポート、フォーク、削除、プッシュ、クローン、またはフェッチされるたびにイベントが発行されます。これらのイベントを購読して、CIの実行、コードレビューエージェントの起動、変更のデプロイなどの後続アクションを決定できます。

たとえば、Artifactsのプッシュイベントを購読し、プッシュのたびにWorkerがコードレビューワークフローを開始するように設定できます。Workerは、リポジトリ、ブランチ、新しいコミットをWorkflowに渡します。これにより、レビューエージェントは変更を検査するために必要なコンテキストを得ることができます。

export default {
  async queue(batch, env) {
    for (const message of batch.messages) {
      const event = message.body;
      if (event.type !== "cf.artifacts.repo.pushed") continue;

      await env.REVIEW_WORKFLOW.create({
        params: {
          namespace: event.source.namespace,
          repo: event.source.repoName,
          ref: event.payload.ref,
          commit: event.payload.after,
        },
      });
    }
  },
};

Artifactsリポジトリのデータ管轄権

今回、リポジトリのデータをArtifactsが保存および処理する場所を選択できるようになりました。名前空間を作成する際に米国またはEUの管轄権を設定すれば、その名前空間に作成されたすべてのリポジトリは、自動的に同じ制限に従うことになります。

curl "https://api.cloudflare.com/client/v4/accounts/$ACCOUNT_ID/artifacts/namespaces" \
  -H "Authorization: Bearer $CLOUDFLARE_API_TOKEN" \
  --json '{"namespace":"my-eu-namespace","jurisdiction":"eu"}'

Artifactsのメトリクスを表示

CloudflareダッシュボードからArtifactsリポジトリのメトリクスを確認できるようになりました。各リポジトリについて、オペレーション、プッシュ、プル、エラーの合計や、エラー率を確認できるため、リポジトリがどのように使われているか、どこに障害があるかを把握するのに役立ちます。また、 Artifactsのメトリクスを直接クエリして、独自のダッシュボードやモニタリングを構築することもできます。

料金設定

Artifactsの価格は、リポジトリの操作量とデータ格納量に基づいています。Artifactsの利用料金の請求は、2026年10月15日から開始します。

コンペ:Cloudflare上で次世代Gitプラットフォームを構築しよう

Cloudflare WorkersとArtifactsを活用して、エージェント時代のGitプラットフォームにおけるあなたのビジョンを構築してください。

リポジトリ、ブランチ、プルリクエスト、ワークツリー、コードレビュー、マージ競合について再考するのもよし。または、エージェントのコンテキストを維持したり、複数の変更を同時に比較したり、どれを送信するかを決定する新しい方法を構築することもできます。

私たちが求めているのは、今のGitHub上にエージェントを追加しただけのものではありません。少なくとも、複数のエージェントが同時に変更作業に取り組んでいるところが見たいと考えています。加えて、皆様の創造力を発揮して、次に何が来るのか、その考えをぜひ形にしてください。

応募方法

提出内容

  • 何を構築したか、構築したものがエージェントや開発者のために何を実現するか、そしてどのように機能するのかを実証する5~10分の動画
  • ソースコードへのリンク(寛容なオープンソースライセンス(MIT、Apache、BSDなど)下で提供されていること)
  • プロジェクトを実行または試行するための手順

提出期限

提出は2026年10月14日まで。

参加するメリット

上位3つのプロジェクトを選考し、各チームから最大2名をサンフランシスコに招待し、 Cloudflare Connectで成果を発表していただきます。

1位のチームは、25,000米ドル分のCloudflareクレジットを受け取れるほか、Connectの月曜夜に行われるVIPスピーカーディナーへの招待状も贈られます。

利用を開始する

Artifactsは、Workers有料プランのお客様向けのオープンベータ版としてご利用いただけます。

コーディングエージェントを使い始めましょう。以下のプロンプトをコピーして最初のArtifactsリポジトリをセットアップし、そこにコードのプッシュを始めてください。

 ダッシュボードでArtifactsリポジトリを表示または作成できます。詳細については、 ドキュメントをご確認ください。