いよいよティーンエイジへ。先週の火曜日に創立12周年を迎えたCloudflareは、 正式に13年目に入りました。そして、12回目のバースデーは実に素晴らしいものになりました!
SIMカード、ハードウェアキーによるポスト量子暗号など、36項目の発表が行われました。今週のすべての発表内容をここで振り返ってみましょう。
月曜日
対象
一文で言えば...
初のZero Trust SIM
当社はちっぽけなSIMカードにZero Trustのセキュリティ制御機能を持たせ、世界初のZero Trust SIM「Cloudflare SIM」でモバイルデバイスセキュリティの考え方を刷新します。
モノのインターネット(IoT)の保護
私たちは長年にわたりお客様をモノのインターネット(IoT)を狙うボットネットから守ってきましたが、今、Zero Trustプラットフォームを背後から守るセキュリティと同じものをIoTにも提供することで、状況が一変します。
モバイルネットワーク事業者に「Zero Trust」を提供
CloudflareのZero Trustプラットフォームのパワーを、モバイル事業者とその利用者にお届けします。
火曜日
対象
一文で言えば...
Workers Launchpad
大手ベンチャーキャピタルが、Cloudflare Workersで構築されるスタートアップ企業の支援に最高12億5000万ドルを提供します。
Startup Plan v2.0
Startup Planの範囲と参加資格を広げ、対象に含める製品を増やして、より多くの開発者やスタートアップ企業がCloudflare上に次のヒット商品を構築できるようにします。
workerd:オープンソースのWorkersランタイム
WorkersのJavaScript/WASMランタイム「workerd」は、Cloudflare Workersを稼働するのと同じコードを基にしています。workerdは、Apacheライセンスのバージョン2.0に基づくオープンソースです。
Cloudflare Calls
開発者がリアルタイムの音声・動画アプリを構築できる新製品です。Cloudflare Callsは、ビデオ会議、画面共有、グループ通話のアプリを当社ネットワーク上に構築するためのAPI一式を露出します。
Cloudflare Queues
Queues は、Cloudflare Workersを使ってアプリケーションが信頼できる方法でメッセージの送受信を行えるグローバルなメッセージ待ち行列サービスです。メッセージの「at-least once」配信を行い、メッセージのバッチ処理をサポートします。帯域幅に対するエグレス料金はかかりません。
D1の新機能
バックアップ、スナップショット、ローカル開発のためのCLIサポートによって、開発者がより使いやすいD1になります。
WebRTCによるライブストリーミング
Cloudflare Streamが、WebRTCを使ったライブ動画ストリーミングをサポー トするようになりました。同時視聴者数は無制限で、遅延は一秒以内です。
Page Rulesの今後
当社はPage Rulesに代わる4つの専用製品を提供する計画です。それによりルールクォータが増え、機能性も向上して、よりきめ細かい制御が可能になります。
キャッシュルール
設定自由度が高いキャッシュルールで、Cloudflare上のルールベースのキャッシングが進化します。
Configuration Rules
Configuration Rulesを使うと、以前はCloudflare Workersでカスタムコードを書かない限り不可能だった新しいユースケース(A/Bテストの設定など)が実現し、一連のファイル拡張などの機能が可能になります。
オリジンルール
ホストヘッダー、Server Name Indication(SNI)、宛先ポート、対応するHTTPリクエストのDNS解決のオーバーライドを可能にする新製品です。
動的URLリダイレクト
ユーザーは、コードを一行も書かずに、訪問者の出身国や言語など数百のオプションに基づいて、別のWebページまたはWebサイトに訪問者をリダイレクトすることができます。
Forrester、CloudflareをWAFリーダーとして選出
ForresterはCloudflareを、2022年第3四半期の『Forrester Wave™:Web Application Firewalls』レポートでリーダーとして認定しました。
水曜日
対象
一文で言えば...
CAPTCHAに代わってプライバシーを保護するユーザーフレンドリーなTurnstile
Turnstileは、CAPTCHAの目に見えない代替品です。自分のサイトでCAPTCHAに代わるものを使いたければ、Cloudflareのお客様でなくても、またトラフィックの送信にCloudflareのグローバルネットワークを使用していなくても、誰でもインターネットのどこからでもシンプルなAPIを呼び出すことができるようになります。
誰でも利用できるMagic Network Monitoring
Magic Network Monitoringが誰でも利用可能になります。強力な分析ダッシュボード、セルフサーブ設定、ステップバイステップのオンボーディングウィザードが特徴です。
サービスプロバイダー向けのBotnet Threat Feed
Botnet Threat FeedはISPに対し、HTTP DDoS攻撃で使用されたことがCloudflareネットワークから観察された自社IPアドレスについて、脅威インテリジェンスを提供します。それによってIPアドレス悪用のコストを削減でき、最終的にはインターネット全体のDDoS攻撃の量と力を減じることができます。
Privacy Edgeでプライバシーを保護する製品を構築
Privacy Edgeは、Code Auditability、Privacy Gateway、Privacy Proxy、Cooperative Analyticsを含む製品スイートで、サイト所有者や開発者が製品にプライバシー保護をデフォルトで組み込みやすくします。
ダッシュボードでクイック検索
Cloudflareダッシュボードのクイック検索を初めてリリース。当社初のクロスダッシュボード検索ツールで、製品や機能のナビゲートがしやすくなります。
木曜日 金曜日
対象
一文で言えば...
Gateway + CASB
CloudflareのAPI駆動型SaaSセキュリティスキャニングツール、CASBが問題を発見した時に、それに対応するGatewayポリシーをわずか3クリックで簡単に作成できるようになりました。
プロジェクトA11Y
Cloudflareがダッシュボードをどのようにアップグレードして、アクセス可能性の業界標準を遵守しているか。
ProプランとBusinessプランに(無料の)Stream
2022年12月1日より、BusinessまたはProのサブスクリプションをお持ちの方に、Cloudflare Streamが無料で割り当てられます。それには最大100分の動画コンテンツが含まれ、毎月最大10,000分の動画コンテンツを追加コストなしで配信します。
Workers Analytics Engineのパブリックベータ版
Workers Analytics Engineは、Cloudflare Workersを使うあらゆるものについての時系列分析を開発者が保存し分析するための新手段で、現在オープンベータテストを実施中です。
Radar 2.0
Cloudflare Radarの2周年にあたり、当社はCloudflare Radar 2.0のベータ版をローンチします。知見の検索、データの探索、さらなる知見の入手と他者との共有が容易くできるようになります。
Cloudflare Radar Outage Center
Radar 2.0の一環として本日ローンチされた新しいCloudflare Radar Outage Center(CROC)は、全世界のインターネット障害のアーカイブを意図しています。
Radar Domain Rankings
Radar Domain Rankingsは、インターネット上の最人気ドメインを調べるための新しいデータセットです。このデータセットの目的は、世界中で人々がインターネットをどのように使っているかを基に、個人のインターネット利用を追跡することなく、最人気ドメインを特定することです。
追加 この一週間で取り扱う内容があまりに多かったため、日程を一日追加せざるを得なくなりました。この日の大テーマは暗号学で、クライアントから当社ネットワークへの接続方法だけでなく、Cloudflareからカスタマーのオリジンへの接続方法も取り上げています。
対象
一文で言えば...
ポスト量子暗号をCloudflareのお客様に
ベータサービスとして、Cloudflare経由で配信されるWebサイトとAPIはすべて、ポスト量子ハイブリッドキー合意に対応しています。これはデフォルトで有効になっており、オプトインは必要ありません。つまり、お使いのブラウザやアプリが対応していれば、当社ネットワークへの接続は将来の量子コンピューターに対しても安全です。
Cloudflare Tunnel がポスト量子に
Cloudflare Tunnel に、ポスト量子接続を用いるという新たなオプションができます。
配信元の接続性を確保する
Cloudflareはオリジンサーバーへの最も安全な接続を自動的に探し、自動的に使用します。
次へ 以上がBirthday Week 2022 です。今年のCloudflare Innovation Weeksはまだこれからです。開発者に嬉しいニュース満載の一週間がまもなく始まります。どうぞお楽しみに。