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2023年第3四半期インターネットの混乱のまとめ

2023/10/25

16分で読了
Q3 2023 Internet disruption summary

Cloudflareは、100カ国以上、300以上の都市で事業を展開しており、12,500を超えるネットワークプロバイダーと相互接続することで、数百万人のお客様に幅広いサービスを提供しています。当社のネットワークと顧客基盤の広さは、インターネットの回復力について独自の視点を提供し、インターネットの中断による影響を観察することを可能にしています。

当社は、以下のようなサマリーを2022年第1四半期から公開していますが、その間、Cloudflare Radarのグラフは進化しました。サマリーの初期版のトラフィックグラフの多くはRadarの関連トラフィックページからのスクリーンショットを使用していましたが、昨年末からはグラフのダウンロード機能、今年初めには動的グラフの埋め込み機能の使用を開始しています。今回のサマリーでは、可能な限りこれらの機能を活用したものです。目の肥えた読者の皆様ならグラフの進化に気づかれるかもしれません。黄色の強調表示は、観察された「トラフィック異常」を示しています。このような異常の特定、それに関する通知機能、Cloudflare Radar障害センターのタイムラインの機能強化(以下に埋め込み済み)は、9月末の創立週間の一環として開始されました。これらの新機能の詳細については、アナウンスメントブログ投稿をご参照ください。

前四半期にも見られたように、イラクでは試験での不正防止を目的とした政府主導のインターネット遮断による積極的なプランが推進されましたが、他の一部のアフリカの国々でも政治的な動機に基づいた遮断が実施されました。第3四半期には複数の海底ケーブルの損傷などのケーブルの計画的な保守点検の期間、多くの国でインターネットが遮断されました。山火事地震などの自然災害により、複数の国で多層防御による停電が発生し、接続に問題が生じました。また、サイバー攻撃により、米国の主要大学が意図的にインターネットから切断されたほか、多くの大手インターネットプロバイダーがネットワーク上の問題があることを認めていますが、問題の根本的な原因は明らかにされていません。

(イスラエル/パレスチナ紛争に関連するインターネットの混乱は、2023年第4四半期の10月7日に始まったため、この投稿では取り上げていません。この紛争に関連する混乱は、CloudflareブログとX/Twitterの@CloudflareRadarで追跡されています)。

政府からの指示

「インターネット」が重要なコミュニケーションツールとなっていることから、政府が国内および国外とのコミュニケーションをコントロールする手段としてこのインターネット遮断がしばしば用いられています。このような、政府の指示によるインターネット遮断は、政情不安、選挙をめぐる抗議活動、試験での不正行為を防ぐためなどの、様々な理由で行われます。

イラク

過去の当社のサマリーでも取り上げた通り、インターネットの遮断は、高校やバカロレアの国家試験におけるカンニングを防止する目的で、一部の政府によって行われています。このような遮断は全国的な影響を及ぼしていますが、最終的に不正行為の抑制に成功しているかどうかは明らかにされていません。過去にも当社が取り上げたように、このような遮断はイラクで頻繁に発生しており、第3四半期もその例に漏れず3ヶ月間で遮断が多数発生しています。

イラクにおける試験関連のインターネット遮断の第1期間は6月に始まり、7月に入っても続きました。これは9年生と12年生の試験の不正防止を目的としたものでした。7月4日から7月17日までの10日間、イラク(クルディスタン地方を除く)のAS203214(HulumTele)AS59588(ZAINAS-IQ)AS199739(Earthlink)AS203735(Capacities-LTD)AS51684(ASIACELL)AS58322(Halasat)において、現地時間午前4:00~08:00(UTC01:00~05:00)の間にインターネット遮断が実施されていたことが確認されています。

8月第2週、イラクのクルディスタン地域にある複数のネットワークで12年生を対象とした2次試験関連のインターネット遮断が再び毎日実施されました。これらの遮断は現地時間の午前6:00~8:00(UTC03:00~05:00)の間に行われ、AS21277(Newroz Telecom)AS48492(IQ-Online)、およびAS59625(KorekTel)が8月6~13日に影響を受けました。これらの2時間の遮断は6月に同地域で見られたものと同様のものでした。

8月に実施された9年生の2次試験では、8月21日から8月29日まで、イラク全土(クルディスタン地域を除く)で1週間のインターネット遮断が実施されました。7月に実施された遮断の影響を受けた同じネットワークで、現地時間の午前4:00~8:00(UTC01:00~05:00)に接続が遮断されました。

8月の9年生2次試験に続き、9月にはクルディスタン地方を除くイラク全土で12年生の2次試験が実施され、これらの試験で、またもやインターネットが遮断されました。この時の遮断は9月17日から30日の間に発生し、前の2ヶ月と同じネットワークプロバイダーに影響を与えました。ただし、同じ時間(現地時間午前4:00、UTC01:00)に始まったものではあったものの、これまでのものよりも終了時間が短く、1時間早く(現地時間午前7:00、UTC04:00)終了しています。

セネガル

7月31日、セネガルの野党指導者が逮捕されたことを受け、セネガル通信・電気通信・デジタル経済省は、下の表の通り、再びセネガル国内のモバイルインターネット接続の切断を命じました。これらのモバイルインターネットアクセスの中断は、国内の4つのネットワークプロバイダーのうち、以下の2つのプロバイダーで見られました。AS37196 (Sudatel Senegal)およびAS37649 (Tigo/Free)

下のグラフに見られるように、7月31日から8月5日にかけて、遮断は現地時間の午前中、およそ午前8:00から10:00の間に始まり、翌早朝のだいたい午前0:00~2:00の間に終了しました。8月5日の最終遮断は例外的であり両ネットワークとも現地時間22:00に終了していました。(セネガル時間はUTC+0時間であり、現地時間はUTCと同じです)。

エチオピア

エチオピアのアムハラ州で、連邦軍と地元民兵の衝突が数日続いた後、モバイルインターネット接続が遮断されました。Cloudflareは、8月2日の現地時間午後21:00(UTC18:00)頃に同地域へのトラフィックが減少するのを確認しています。アムハラで当局がモバイルインターネット接続を遮断したのは2023年になって2度目であり、1度目は4月6日に連邦政府による地域治安部隊の解散の動きを受けて抗議デモが発生した後となりました。(アムハラでは、過去数年間に何度もインターネット接続が遮断されています。)接続回復の要望があったにもかかわらず、モバイルインターネットは第3四半期末まで利用できないままでした(下図参照)。

ガボン

8月26日、ガボンの大統領選挙が紛糾したことを受けて、「暴力要求の拡散を防ぐ」ため、インターネット接続が遮断されました。下図に示すように、トラフィックは現地時間午後17:00(UTC16:00)直前に減少し始め、8月30日の現地時間午前7:30(UTC6:30)頃までゼロのままとなっています。接続が回復されたのは、軍人が同国の権力を掌握し、アリ・ボンゴ大統領を軟禁し、同国の選挙機関がボンゴ大統領の3期目の当選を発表した後に新指導者を指名した数時間後でした。

ケーブルの切断

カメルーン

Cameroon Telecommunications投稿(X/Twitter)にて、7月7日、加入者に音声およびデータサービスが中断した旨が通知されましたが、その約6時間後の投稿では、サービスが再確立されたことが記されています。これらの投稿では、障害原因について詳細は記載されていませんでしたが、事業者からのFacebook投稿には、「光ファイバーが道路保守作業により切断され、サービス提供において大きな障害が発生している」ことを説明する通信が添付されていました。下図は、この光ファイバー損傷の影響を示しており、AS15964(CAMNET-AS)からのトラフィックは現地時間午前11:30(UTC10:30)頃に急激減少し、現地時間午後18:00(UTC17:00)には想定レベルに復旧しました。

リベリア

リベリアでは7月28日、アフリカ西岸とヨーロッパを結ぶ(ACE)海底ケーブルの損傷により、インターネット接続が中断されました。リベリア電気通信庁(LTA)からのFacebookへの投稿によると、「リベリア電気通信庁(LTA)は、コートジボワールのアフリカ西岸とヨーロッパを結ぶケーブルの故障のため、全国すべてのインターネットサービスの一時的な中断を発表する」と記されています。また、ACEケーブルが「ヨーロッパとリベリアを結ぶ唯一のインターネット接続手段」であることを強調しました。下図は、現地時間午後13:00(UTC13:00)からトラフィックがほぼ完全に途絶え、その後数時間かけて徐々に回復し、現地時間午後17:00(UTC17:00)には想定レベルに戻ったことが示されています。

トーゴ、ベナン、ナミビア、コンゴ共和国(ブラザビル)

8月6日、西アフリカケーブルシステム(WACS)South Atlantic 3(SAT-3)の海底ケーブルが、コンゴ川河口に位置するコンゴ峡谷の海底地滑りにより損傷。ケーブルの損傷は、トーゴベナンナミビアコンゴ共和国(ブラザビル)のインターネット接続に影響しました。Telecom NamibiaCanalbox Congoのソーシャルメディア投稿は、ケーブルの損傷により接続に影響が出ることを加入者に注意喚起しました。

ケーブル修理船「CS Leon Thevenin」が修理を依頼されたものの損傷現場に到着するまでに数週間を要したうえ、修理に時間がかかったために9月6日に修理が完了したと報告されています。影響を受けた国のネットワーク事業者は、2023年2月に開通したEquianoケーブル(Google)など、一部のトラフィックを代替ケーブルに移行させることができました。

そのため、以下のグラフは、影響を受けた国のトラフィックが完全に失われたわけではないことを示しています。トーゴのトラフィックについてはケーブルの修理が完了する数週間前に回復したものとみられます。ベナン、ナミビア、コンゴ共和国(ブラザビル)のグラフでは、選択した時間枠が長く、日次レベルでのデータ集計を余儀なくされているため、その影響を完全に見ることは難しいですが、ケーブル切断発生後の数週間、より短い間隔で表示するグラフ(1時間単位でのデータ集計)では、その影響をはっきりと見て取ることができます。

南スーダン

インターネットの相互接続性を示す出来事として、ウガンダの光ファイバー切断により、MTN South Sudan(AS37594)の顧客に対し、現地時間8月14日午後13:00~15:00(UTC11:00~13:00)の間に短時間のインターネット中断が引き起こされ、推定43万8,000人のユーザーに影響を与えました。同日午後、X/Twitterに投稿されたプロバイダーからの投稿では、加入者に対し、「ここ数時間の間に発生したネットワークの問題について、心よりお詫び申し上げます。ウガンダで複数の光ファイバーが切断されたためです。

サイバー攻撃

ミシガン大学

8月27日、「重大なセキュリティ上の懸念」により、ミシガン大学は、アナーバー、フリント、ディアボーンの各キャンパスのインターネットを遮断しました。遮断は新学期の始まりに行われたため、授業は予定通り行われましたが、大学側の発表によると、インターネットが遮断されたことによる影響として、学資援助の払い戻しが遅れる可能性や、特定のキャンパスシステムが利用できなくなる可能性などが詳細に記されています。切断の影響は下図の通りで、ミシガン大学が使用している主要な自律システムであるAS36375(UMICH-AS-5)において、現地時間8月27日午後14:00(UTC18:00)直前から、現地時間8月30日午前8:00(UTC12:00)直後までトラフィックが大幅に減少しています。

火災

ハワイ州ラハイナ

8月上旬、ハワイ州、主にマウイ島で一連の山火事が発生しました。最も大きな被害を受けた町の一つラハイナの町では、火災により100人近くが死亡したほか、会社、家屋、インフラが破壊され、停電やインターネット接続の中断を引き起こしました。下のグラフは、ラハイナからCloudflareへのトラフィックが現地時間8月7日午後21:00(UTC8月8日午前7:00)頃にほぼゼロになり、8月30日まで最小レベルで推移していることを示しています。クリーンアップと修理が進み、無線通信事業者がサービス容量をある程度回復させるために一時的なネットワーク資産を配備したため、9月末までにインターネットトラフィックの回復が見られます。

地震

モロッコ

現地時間9月8日23時11分(UTC22:11)、マラケシュの南西79kmを震源とするマグニチュード6.8の地震モロッコで発生しました。この地震により3,000人近い死者が出たことが報じられ、学校、家屋、歴史的建造物の倒壊など大きな被害があったことが報告されました。停やインフラの損傷により、この地域のインターネット接続にも影響が起き、局地的な障害が広範囲に生じました。

下の国レベルのグラフはモロッコの地震後のトラフィックの名目上の減少量を示しています。およそ4日間、想定をわずかに下回る状態が続きました。しかし、その影響は地域レベルではより顕著で、地震発生直後からマルケシュ=サフィでは64%、スース=マサでは64%、カサブランカ=セタットでは49%のトラフィックが減少しました。これらの地域のピーク時のトラフィックは、地震発生後数日間、前の週よりもわずかに低い水準で推移していました。

停電

キュラソー

7月27日、Aqualectra Utilityの主要な配電センターで故障が発生しキュラソー島の70%の地域で障害が発生しました。この停電により、インターネットが全島で不通となりました。下のグラフに見られるように、インターネットのトラフィックは現地時間12:30(UTC16:30)頃に急激に減少し、約5時間ほぼ横ばいの状態が続いた後、現地時間午後17:30(UTC21:30)頃に回復し始めました。この回復の始まりは、現地時間午後18:00にFacebookにAqualectra Utilityが投稿した「キュラソー島の電力供給の55%が回復」という記事のタイミングと一致しています。現在も続いているトラフィックの増加は、電力が復旧した地域の増加に伴うもので、現地時間午後22:00頃(UTC7月28日2:00)にはトラフィックは想定レベルに戻っています。

ブラジル

現地時間の8月15日午前8:30(UTC11:30)からブラジルで発生した広範な停電により、同国内のインターネットトラフィックがわずかに中断しました。この停電は、発生時の総電力負荷の約27%を喪失するものでしたが、同国のインターネットトラフィックへの影響は、以下のグラフに見られるように、はるかに低いものでした。トラフィックは現地時間午前11:30(UTC14:30)頃には想定レベルに戻りました。

ケニア

ケニアでは、Kenya PowerのX/Twitterの投稿によると、8月25日午後21:45(現地時間午後18:45)に「システム障害」が発生し、「国内各地への一括電力供給が失われました」。停電の影響は下のグラフのとおりで、電力が失われるにつれてトラフィックが減少しています。その後、Kenya Powerは8月26日に最新情報(123)を伝え、ケニア全土で電力復旧が進んでいることを強調しました。同国からのインターネットトラフィックは、8月27日午前03:00(UTC00:00)までに予想レベルに戻っています。

フランス領ギアナ

8月27日にフランス領ギアナで発生した11時間のインターネット中断は、「プティソー(Petit-Saut)をクールー・サン・ローラン(Kourou-Saint-Laurent)線に接続するエネルギー避難ステーションで発生した問題」による停電の結果でした。この停電により、現地時間の午前11:00(UTC14:00)から現地時間22:00(UTC8月28日01:00)の間、インターネットトラフィックが全国的に低下しました。

チュニジア

ベンアルス県ラデスのチュニジア電力・ガス会社・発電所で発生した火災により、チュニジア全土で広範囲の停電が発生し、現地時間9月20日午前1:00(UTC0:00)からインターネットが不通になりました。トラフィックは下のグラフに示すように、約5時間にわたって想定を下回る状態が続きました。これは公表された報告の中で「予定外の停電が国の一部地域で4時間以上続いた」と述べていることと一致しています。

バルバドス

Barbados Light& Power社の9月21日付のFacebook投稿によると、同社は顧客に影響する障害について認識しており、「可能な限り短時間で、迅速かつ安全に電力を復旧させるよう取り組んでいる」と述べています。この障害により、現地時間午前11:30(UTC15:30)から、同国からのインターネットトラフィックが大幅に低下しました。その後、現地時間の午後20:00(UTC9月22日0:00)に電力会社からFacebookに投稿された記事によると、すべての顧客に電力が回復したとのことです。完全な電力復旧に先立ち、インターネットトラフィックは現地時間17:00(UTC21:00)頃に想定レベルに戻りました。

メンテナンス

ギニア

La Guinéenne de la Large Bande(GUILAB)は、アフリカ西岸とヨーロッパを結ぶ(ACE)海底ケーブルでギニアに割り当てられた容量を管理する責任を負う会社です。同社がFacebookに投稿した通信(の翻訳)によると、7月14日午後22:00から7月15日午前6:18「ちょうど」に(UTC7月14日午後22:00~7月15日午前6:18)の間、ケーブルの計画保守作業の実施により、下のグラフに見られるように、ギニアではほぼ完全なインターネットの障害が発生しました。ACE海底ケーブルがギニアの唯一の国際インターネット接続であり、他にバックアップの海底または地上接続はないようです。

パラオ

そのわずか数日後、別の海底ケーブルの計画保守作業により、西太平洋の島国パラオは、数日間完全にオフラインとなりました。Palau National Communications Corporation(PNCC)のFacebookページに掲載されたプレスリリースによると、「BSCC(Belau Submarine Cable Corporation)は、パラオ時間7月18日(火)午前7時からグアムのSEA-USケーブルネットワークで緊急修理が実施されることを通知され、7月22日(土)午後5時に完了する予定です。...安全上の理由から、修理はケーブルに電源が供給されていない状態でしか行えません。BSCCのPalau Cable Network No.1は、グアムへの中継のためSEA-USに接続しているため、修理期間中、BSCCはサービスを提供することができません。BSCCはパラオの国際接続を提供することができません。唯一の利用可能な国際接続はPNCC衛星接続経由となり、これは通常のケーブル・サービスに比べて容量が制限されます。

以下のグラフは、Cloudflareでは、修理期間中、パラオのバックアップ衛星接続からの有効なトラフィックが認められず、現地時間7月18日午前07:00(UTC7月17日22:00)にトラフィックがゼロになり、修理が予想より早く完了したため、現地時間7月21日午後18:00(UTC7月21日9:00)頃まで、その状態が続いたことを示しています。PNCCのプレスリリースでは、この早期の修理完了を確認し、「PNCCは、当社の主要な島外インターネット接続であるSEA-US海底ケーブルシステムの緊急修理が本日早期に完了したことにより、当社のお客様へのインターネットおよびモバイルデータ通信サービスが復旧したことをお知らせします」と述べています

特定されていない問題

Spectrum(Charter Communications)

米東部時間8月17日午後14時03分(UTC18:03)、米国を拠点とするインターネットサービスプロバイダー、Charter CommunicationsSpectrumのX/Twitterのサポートアカウントに「アラバマ州、ジョージア州、テネシー州のお客様に障害の影響が及んでいることを認識しています。ご迷惑をおかけして申し訳ございません。できるだけ早く解決できるよう取り組んでおります。何卒よろしくお願い申し上げます。」と投稿しています。以下のグラフは、言及のあった州でのSpectrum(AS20115)で見られたトラフィックへの様々な影響を示しています。テキサス州については、Spectrumで当初言及されていませんでしたが、顧客からすぐに指摘がありました。

テネシー州では現地時間午後12:30~14:00(UTC17:30~19:00)にほぼ完全な停電が発生し、アラバマ州では現地時間午後12:00(UTC17:00)にトラフィックが一時的に減少し、すぐに回復しましたが、現地時間午後13:30(UTC18:30)に再び減少しました。ジョージア州でも現地時間午後13:00(UTC17:00)にトラフィックが最初に減少し、その後現地時間午後14:30(UTC18:30)に大きく減少しましたが、テキサス州のトラフィックは現地時間午後13:30(UTC18:30)に減少したのみでした。最初の投稿から約3時間後、Spectrumのサポートアカウントは、「修理が完了し、アラバマ州、ジョージア州、テネシー州の影響を受けたお客様にサービスが復旧したことを確認しましたと述べています

9月12日、衛星インターネットサービスプロバイダーであるSpaceX Starlinkは、短時間ではあるものの、完全な機能停止に見舞われました。以下のグラフは、AS14593(SPACEX-STARLINK)からのトラフィックがUTC23:15に低下しましたが、すぐに回復し、90分以内に正常に戻ったことを示しています。UTC9月13日0:33に、StarlinkはX/Twitterの投稿をシェアし、「Starlinkではネットワーク障害が発生しています。ただいま解決策を実施しているところです。問題が解決され次第、最新情報をお伝えします」とし、そのちょうど1時間後には、「この問題は完全に解決されました」と投稿しました。

Sky UK

9月19日夜(UTC)、英国全土でSky Broadband(AS5607)に全国的な障害が発生し、ソーシャルメディア上で多数の苦情が寄せられました。Sky Broadbandからのトラフィックの急激な減少は、UTC21:00から以下のグラフで確認できますが、完全な遮断は発生していなかったようです。想定を下回るトラフィック量はUTC9月20日01:00頃まで続きました。X/TwitterのSkyのサポートアカウントはこの問題を認めたものの、障害の根本的な原因は明らかにされませんでした。

まとめ

過去の四半期にも述べてきたように、当社はこのサマリーを、観測された障害の概要を説明するものであり、当四半期中に発生した問題を網羅的に、あるいは完全にリストアップしたものではありません。ここで取り上げていない障害については、当社のデータでは確認できましたが、影響を受けたプロバイダーがそれを認めなかったもの、または、業界の同業他社がその測定方法に基づいて報告していたものの、当社のトラフィックグラフでは明確ではないものです。

上記の通り、Cloudflare Radar障害センターには、観測されたトラフィックの異常と確認された障害に関する情報が含まれるようになりました。興味のあるユーザーは、異常と停止の両方の通知を受信することができます。その方法の詳細については、ブログ投稿に記載されています。

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