佐藤知成:Cloudflareとの出会いと日本においてDXを支援する理由

この度、Cloudflareジャパン代表として執行役員社長に就任致しました。Cloudflareが日本におけるお客様とパートナー様との基盤を構築・拡張し、ブランドの存在感を高めるために全力を尽くす所存です。Cloudflareは創業の翌年となる2010年、早くも東京に自社ネットワークを展開しました。それから12年という歳月が流れ、Cloudflareは日本、そして世界でより良いインターネットの構築を支援するという使命を果たすため、日々、業務に取り組んでいます。私は、この大変意義のある活動に貢献できることを嬉しく思います。

自己紹介

この35年間、私はIT業界を歩んできたわけですが、世界最大級と数えられるいくつかの企業に籍を置くことが出来たことで、ビジネスの営業分野、技術分野の両方でさまざまな役目を担うことができたことは、実に幸運なことですし、私自身の最大の強みではないかと思います。長くIT業界で働くことで、カスタム開発、パッケージシステム(ERP、CRM)、MS Office製品、クラウドソリューションなど、数多くの多様なソリューションについて業界知識を深めることができました。

最近まで日本のAWSのエンタープライズ事業部門の責任者として、執行役員の職に就いていましたが、そこでは、製造、加工、流通、小売、テレコム、公益事業、メディア、サービス、医薬品など、様々な産業分野を担当していました。AWSの前はマイクロソフトで公共部門の執行役員常務を務めました。この職務では日本政府、地方自治体のほか、ヘルスケア、医薬品、教育などの各種業界とビジネス的、戦略的関係を築き、お客様がデジタルトランスフォーメーションを加速し、特に、クラウドへ移行する際など、様々な面でお客様を支援してきました。2005年にSAPジャパンに入社後、8年間にわたりパートナーエコシステムの確立に携わり、約250社のパートナー様との協業関係を構築しました。SAPでの最後の職務は、公共、公益、テレコムの3つの分野で営業部門を統括することでした。1999年、IBMに入社し、ERPビジネス部門の立ち上げメンバーになりました。IBMではシニアプロジェクトマネージャーとして大規模なERP実装プロジェクトに携わる機会に恵まれました。

自分のキャリアを振り返えると、様々な立場から非常に多くのことを経験できたと感じます。大学卒業後、私はエンジニアとしてキャリアをスタートさせました。まさに「コンピュータとは何か」を学ぶところからの出発でした。プログラマーとしての初仕事はとても興味深く、刺激的でした。大昔のことですが、テクノロジーは日進月歩の勢いで、毎日新しいことを学べることが楽しくて仕方なかったことを覚えています。セールスやマネジメント業務に移ってからも、あの頃のエンジニア精神をいつも忘れずにいることが私の誇りです。プログラマーとして2年ほど経った頃に転職し、ディジタル・イクイップメント・コーポレーション(DEC)に入社しました。DECではシステムエンジニアとして12年働きました。当時、DECでは日本の顧客により良い品質を提供するため、日本での新製造工場建設を決定したところでした。そこで、円滑でシームレスな製造プロセスを構築するために必要な、あらゆるアプリケーションシステムの設計、開発、保守という仕事を任されました。たとえば、基準日程生産計画、資材所要量計画、在庫、購買、作業現場管理などのほか、最終的には、自動倉庫システムを開発しました。DECでの最後の仕事は、日本のシステム導入責任者として、SAP R/3を実装することでした。日本の導入チームは、グローバルSAP実装プロジェクトの一翼を担い、ここではグローバルな環境で働く機会に恵まれました。DECでの仕事はとてもやりがいがあり、まさに最高の経験となりました。

Cloudflareとの出会い

自分のキャリアを振り返ったとき、これまでの長い年月を通じて、常にテクノロジーとコンピュータに携わる仕事をしてきました。あるときは客として、あるときはパートナーとして、あるときはセールスマンとして、さまざまな立場を経験できたことが自分の強みだと感じています。そして今、35年という時を経て、グローバルIT企業における自分の役割は、世界のベストプラクティスを共有することで、日本のお客様と社会全体のデジタルトランスフォーメーションに貢献することだと感じています。私は、世界における日本の競争力を高めることに役立つデジタルトランスフォーメーションを加速するために貢献したいと感じ、Cloudflareへの入社を決めました。日本にはDXに取り組む企業を支援するうえで、大きな機会があると確信しています。遠い昔、初めての仕事に就いて、初出社した日のことが思い出されます。今、私は、希望とやる気に満ちていたあのときと同じ気持ちで、Cloudflareという新たな旅路に一歩踏み出そうとしています。

日本におけるDXへの貢献

日本では、デジタルモデルへの移行が、ヨーロッパや米国はもとより、アジアの一部の国に比べても遅いといわれてきました。このデジタルトランスフォーメーションを加速するために、日本政府は「クラウド・バイ・デフォルト」という新原則を打ち立て、それに伴い2021年9月にデジタル庁を創設しました。これから成すべきことは膨大にあるのが現状です。クラウドへの移行は始まったばかりです。企業はオンプレミス環境からクラウド環境への移行を開始し、多くの企業が次世代プラットフォームとして、マルチクラウド環境を選択しています。Cloudflareには、日本の企業がクラウドへの移行を実現するために適したソリューション、人員、戦略があります。

Cloudflareは、セキュリティを提供し、ビジネスにおいて重要なアプリケーションのパフォーマンスを向上し、個々のハードウェアの管理に伴うコストと複雑さを排除し、すべてを1つのグローバルクラウドプラットフォームへ集約することで、ビジネスの方法を変革する事が出来る大変ユニークな立場にあります。Cloudflareの大規模グローバルネットワークは世界最速クラスで、数百万のWebプロパティによって信頼されています。Cloudflareネットワークは、ほぼすべてのサービスプロバイダーおよびクラウドプロバイダーへの直接接続により、世界人口の95%へ50ミリ秒以内に到達できます。Cloudflareではすでに、全世界において、東京と大阪の2サイトを含む、250か所のデータセンターを所有しています。

Cloudflareは、日本のお客様がデジタルトランスフォーメーションを加速させ、信頼されるソリューションプロバイダーとなる準備ができています。日本企業のデジタルトランスフォーメーションの加速に貢献し、Cloudflareのビジネスの成長に向けて、全力を尽くしたいと思います。