本日、すべてのCloudflareのお客様に完全なRegistrarアクセスが提供され、新しいドメインの登録もできるようになったことをお知らせでき、嬉しく思います。

2つ目のお知らせは、本日から数週間にわたり、40個以上のトップレベルドメイン(TLDs)を導入していくことです。まずは最も多くのリクエストがある国コード拡張子の.ukから始めます。当初可能なのは、既存の.ukドメインを他のレジストラから移管することだけですが、新規登録のサポートも今後2~3週間で利用できるようになる予定です。原価モデルに従い、.ukドメインもレジストリの卸値でご提供します。

レジストラについて簡単におさらい

ドメインネームの世界には、主要なプレイヤーが2つあります。レジストラとレジストリです。この2つは混同されることが多いのですが、無理もありません。1つの考え方としては、レジストリを卸売業者、レジストリを小売業者としてとらえる方法があります。レジストリは、TLD内に登録されたドメインの集約化されたデータベースをホストしており、TLDのためのポリシーやビジネスルールを確立する責任を負っています。卸売価格を設定するのもレジストリです。レジストラは、ドメインをエンドユーザーに販売し、これらの登録を継続的に管理します。レジストラは、小売料金を設定し、料金を回収し、カスタマーサポートを提供し、登録が更新され、最新の状態に保たれるようにします。DNS、Webホスティング、メールなどの補完的なサービスを提供することも多々あります。

レジストラにはさまざまな「タイプ」があります。リテールレジストラは主に、SMBや個人に販売します。コーポレートレジストラは通常、大企業にサービスを提供し、ブランド保護やモニタリングサービスを提供することも少なくありません。再販業者のマーケットに焦点を置くレジストラもあり、基本的には他の会社がドメインの再販業者として行動できるようにしています。

レジストラは一般に、Extensible Provisioning Protocol(EPP)と呼ばれる標準プロトコルを使用してレジストリとやりとりを行います。EPPはさまざまなRFCで明確に定義されていますが、各レジストリには特色があり、それぞれ特有のポリシーに沿ってプロトコル拡張子を使用しています。

Cloudflareが手始めに行ったこと

Cloudflareはレジストラを長年運営してきました。Cloudflareがレジストラになった当初は、あくまで自社のミッションクリティカルなドメインを管理し保護することが目的でした。その後、安全性の高い登録サービスをCloudflareの一部のお客様に提供し始めました。これがやがて、Custom Domain Protectionサービスへと進化しました。これは特有のニーズをお持ちのお客様向けの最先端かつニッチなサービスでしたが、当社がレジストラ空間について学ぶにつれて、このサービスを誰でも使えるように拡大したいと考えました。安全性の高い、プライバシー優先の、コスト効率の良いレジストラを皆さまに提供できるという確信を持って、2018年にCloudflare Registrarの開始を発表しました。

Cloudflareでお客様のドメイン登録を取り扱う方法は2つあります。新規ドメインを登録する方法と、既存ドメインを別のレジストラから移管する方法です。全く新規のレジストラとは異なり、Cloudflareには大規模で高度な顧客基盤がありました。当社のお客様は既に、他のレジストラで登録したドメインにCloudflareのDNSサービスを使っていました。ですから、最初はお客様が既存ドメインをCloudflareに移管するお手伝いをすることに重点を置きました。当時、Cloudflareのお客様がすべてのドメインを当社に移管した場合、合算すると年間5,000万ドル以上の登録料を節約できると推計していました。

そして、当社はまさしくこれを実現したのです。2018年のサービス利用開始から数十万ものドメインを移管し、お客様の年間登録料を合計数百万ドル削減しました。

2020年に新規登録がベータ版で始まりました。まず、Businessプラン、Proプラン、Enterpriseプランのお客様にアクセスをデフォルトで提供し、かねてから関心を示されていた他の数千のお客様にもその後数か月かけて利用可能にしました。

移管だけでは不十分

新規登録のためにベータ版の提供を開始した理由の1つは、新しいドメインの登録に対する関心の高さを知ったからです。当初は意図的にドメイン移管に絞っていましたが、開始直後から新規登録機能についての問い合わせが入り始めました。最初はドメインをまだ購入されていないお客様から寄せられました。移管するドメインがなく、新規ドメインを別のプロバイダーで登録してから、それをCloudflareに移管するという煩雑なプロセスを経ざるを得なかったからです。

時間が経つにつれて、既存のRegistrarのお客様からもご要望をいただくようになりました。

そもそも、ドメインポートフォリオは静的ではありません。企業はその規模を問わず、継続的に自社のドメインアセットを更新しています。新製品の開発、新マーケットへの進出、M&Aアクティビティ、ブランド保護など更新の理由にかかわらず、新しいドメインネームを登録できることが極めて重要です。今年の第2四半期には、.com.netだけで、1,170万件の新規登録がありました。Cloudflareのお客様が他のレジストラを通して新規登録したドメインは、今年上半期だけで200万件を超えています。しかも、これらは当社が把握している数だけです!

本日、Cloudflareのお客様すべてに新規登録利用開始をお知らせすることができ、嬉しく思います。これからは、別のレジストラで新しいドメインを登録してからCloudflareに移管する必要はもうありません。

新規ドメインの登録

新規ドメインの登録は簡単です。Cloudflareダッシュボードにログインし、 Add a Site(サイトの追加)をクリックします。既存ドメインの追加に加えて、新規ドメインの登録もできるようになりました。

登録プロセスを開始するには、はじめにドメインネームまたはキーワードを検索ボックスに入力します。Cloudflareが利用可能なドメインのリストを表示します。ドメインを選んだら、プランを1つ選択し(無料プランも選べます)、いくつかの基本的な情報を入力します。チェックアウト後はCloudflareでゾーンを作成し、お客様のアカウントにドメインを追加します。すべてのプロセスは1分足らずで完了します。

料金設定は?重要なのは、Cloudflareのレジストラ料金は、「原価価格」で提供しているということです。つまり、Cloudflareでは、当社がレジストリに支払う料金と同じ額、プラス適用されるICANN取引料金をお客様に請求します。場合によっては、レジストリ料金が米ドル以外で請求される場合もあります。そのような場合は、現在の為替レートで米ドルに変換した上でお客様に請求いたします。為替レートは変化するため、当社では定期的に米ドル料金を更新しています。しかし、1月で複数回更新することはありません。

世界は広い

Cloudflareでは、新規ドメイン登録のほかに、サポートするTLDのリストを拡大する必要も認識しています。当社の顧客基盤は既に極めて多様ですが、さらなる多様化が絶え間なく進んでいます。.comは、特に米国ではTLDの「王様」と考えられることが多いのですが、他国では必ずしもそうではありません。現在、トップレベルドメインは1,500件以上あります。.com.net.orgといったレガシーTLDがあるほか、.online.live .cloudなどの新規TLDも1,000件以上あります。なんと.horseというTLDまで存在しています! さらに、.uk.in.auなどの国コードTLDがあります。世界の多くの地域で、ローカルな国コードTLDの方が.comより好まれています。

Cloudflareでは、お客様にとって最適なTLDのドメインを提供していく義務があると考えています。これまで、当社ではレガシーTLDや新規TLDのサポートに尽力してきました。今後は、国コードTLDをより多くサポートすることに重点を置いて取り組んでいく予定です。

次は何を?

来週には、.us.co.me.tvを含め40を超える新たな拡張子を追加する予定です。Cloudflareで現在サポートしているTLDを網羅したリストや今後予定されているローンチの日時については、こちらをご参照ください。

今後数か月でさらに新しい拡張子を追加する予定で、国コードに焦点を当てる予定です。.de.in .ca .auなどはほんの数例です。Cloudflareでは、プレミアム(非標準)価格のドメインや、国際化ドメイン名(IDN)もサポートしていく計画です。

これは、より良くよりインクルーシブなインターネットの構築に向けたさらなる一歩に過ぎません。Cloudflare Registrarの詳細や使い方については、当社の開発者向けドキュメンテーションをご覧ください。