プロジェクトGalileoの発足記念日は毎回、Cloudflareのチームがこのイニシアチブの方向性をあらためて大局的に考える機会になります。私たちは8回目の記念日にあたり、参加者に無料のセキュリティサービスとパフォーマンスサービスを最大限活用していただけるようオンボーディングプロセスの簡素化を考えました。
プロジェクトGalileoで保護している組織は多種多様で、111か国、1900強のWebドメインにわたります。保護対象にはごく小規模の組織もあり、中にはボランティアだけで運営しているものもあります。ITの専門家やセキュリティやパフォーマンスの機能について技術的知識を持つ従業員がいない組織が多いのも無理はありません。当社はそれらの組織に成功のためのツールとトレーニングを提供しようと努力していますが、今回、その取り組みを一段と強化する必要がどうしてもあると感じたのです。
Cloudflareソーシャルインパクトプロジェクトポータルのご紹介
プロジェクトGalileoの参加者がリソースや設定のヒント、製品説明などにアクセスできる場を1か所にまとめて提供するために、私たちはCloudflareソーシャルインパクトプロジェクトポータルを作りました。
この取り組みは、ウクライナ危機が強力なインスピレーションになりました。2022年3月にプロジェクト参加の申し込みが全体で177%と急増し、新たな参加者を壊滅的なオンライン攻撃から保護しようとオンボードを急いでいました。ロシアの侵攻は、プロジェクトで提供している幅広い製品について効果的に伝え、すばやいオンボードを実現するにはどうすればいいか、英語が第二言語である人々にとってプロセスを簡単にするにはどうすればいいかを、チーム内で話し合うきっかけになりました。
当社は、このポータルを通してCloudflare Impactの全プログラムの目標すべてを達成したいと考えています。プロジェクトGalileoは、攻撃によって主張の場を失いかねなかったグループを保護するものですが、その他にも以下のプロジェクトがあります。
Athenianプロジェクト:公職選挙サイト向け
Cloudflare for Campaigns:連邦選挙候補者と国政政党の保護
プロジェクトPangea:インターネット環境が十分に整備されていないコミュニティのインターネットアクセス確保
参加者のCloudflare導入を支援
Cloudflareチームは多くのボランティアの助力を得て、以下のリソースを備えたポータルを開設します。
エンジニアがセキュリティとパフォーマンスのツールの設定方法を説明する新動画
DNSルックアップ、Webアプリケーションファイアウォール、キャッシング、Zero Trustなどの技術用語の端的な解説
サポートとトラブルシューティングに関するリソース
このポータルには、ラーニングセンター、開発者ドキュメント、ヘルプセンターのリンクもあり、ユーザーにわかりやすい用語説明やトラブルシューティングのヒントを参加者が得られるようにしています。
今後の活動
2014年にプロジェクトGalileoを開始して以来、Cloudflareが新分野で革新を実現し、セキュリティ、パフォーマンス、信頼性に関する参加者のニーズが変化するのに伴って、新たな製品やツールを常に追加してきました。現在は、プロジェクトGalileoで提供するZero Trust機能の拡充に取り組んでいます。
プロジェクトGalileoの詳細については、他の8周年記念ブログ記事をご覧ください。