Cloudflareは昨年、私たちは当初、インターネットの環境への影響を減らすという目標で始めたわけではありませんでしたが、今では変わってきていると発表しました。私たちの使命は、より良いインターネットの構築を支援することであり、より良いインターネットが持続可能でなければならないことは明らかです。
私たちは、ネットワークハードウェアのすべてのコンポーネント、私たちが作成したソフトウェアのすべて、そして私たちがサポートするすべてのインターネットプロトコルにおいて効率化を追求し続けていますが、インターネットアーキテクチャの観点から、Cloudflareが提供するようなネットワークセキュリティ、パフォーマンス、信頼性の機能をオンプレミスソリューションからクラウドに移すことが、サステナビリティにどのように影響するかも理解したいと思っています。
そのために、今年初めにコンサルティング会社Analysys Masonに調査を委託し、ファイアウォール、WAF、SD-WAN、DDoS保護、コンテンツサーバー、および同様のオンプレミスソリューションに対してCloudflareを通じて提供されるその他のものなどのネットワーク機能の相対的な炭素効率を評価しました。
完全な報告書は来年になりますが、最初の調査結果をここでご紹介します。
Cloudflare Web Application Firewall(WAF)は、低・中程度のトラフィック需要において、オンプレミスアプライアンスと比較して最大で約90%の二酸化炭素排出量を削減します。
言うまでもなく、私たちはこの初期の調査結果の可能性に期待していますし、初期の兆候では、Cloudflareに移行することでインフラストラクチャの二酸化炭素排出量を削減できる方法をさらに示すと思われるので、最終報告書を楽しみにしています。しかし、Cloudflareの他の事業と同様、これはほんの始まりに過ぎないと考えています。
インターネットのエネルギー/排出量問題を解決するために
インターネットは、原材料の採取、データセンターでの水の消費、リサイクルや電子廃棄物(E-waste)など、さまざまな環境負荷に対処する必要があります。しかし、そのどれもがエネルギーや排出ガス以上に緊急性の高いものではありません。
国連によると、エネルギー発生は温室効果ガス排出の最大要因であり、世界の排出量の約35%を占めています。世界中のサーバー、ルーター、スイッチ、データセンター、インターネットエクスチェンジを動かすために必要なすべての電力を考えれば、Boston Consulting Groupが全炭素排出量の2%、年間約10億トンがインターネットに起因していることを発見したのは驚くべきことではないでしょう。
エネルギー消費による排出を削減することは、概念的には比較的簡単です。それは、ゼロエミッションのエネルギー源に移行し、その移行を加速するためにエネルギーをより効率的に使用することです。しかし、現実的には、全世界にまたがるインターネットのように地理的に分散した異種ネットワークやシステムにこれらの概念を適用することは限りなく困難です。
今日まで、ネットワークハードウェアの効率や個々の機器の改善(Cloudflareのより効率的なArm CPUの展開など)やハイパースケールデータセンターの電力使用効率(PUE)などについて多くの文書が発行されています。しかし、私たちは、ネットワークスタックのすべてのレイヤー、およびインターネットの基本的なアーキテクチャにおいて、大幅な効率化が必要であると考えています。この研究は、このような未開拓の分野を調査するための最初のステップだと考えています。
研究はどのように行われているのですか?
最終報告書はまだ執筆中のため、その方法については公表時に詳しくお知らせする予定です。しかしながら、今のところわかっていることは以下の通りです。
Analysys Masonは、Cloudflareが提供するような企業向けネットワーク機能をクラウドに移行した場合の相対的な二酸化炭素削減量を見積もるため、広範な企業向けネットワーク機能の評価を行っています。これには、ファイアウォール、WAF、SD-WAN、DDoS攻撃対策、コンテンツサーバーなどが含まれます。各機能について、利用状況、組織の規模や種類、運用状況など、さまざまなシナリオを想定しているそうです。
各オンプレミスアプライアンスの電力と容量に関する情報は、関連ベンダーの公開データシートに基づいています。Cloudflareのエネルギー消費に関する情報は、Cloudflareサーバーの総電力使用量、異なる製品間のCPUリソースとトラフィックの割り当てに関する内部データセットから集計されています。
最終報告書 - 近日公開
Analysys Masonによると、最終的な報告書は2023年初頭を予定しているそうです。プロジェクトが継続し、仮定や方法が改良されるにつれて、上記の初期のWAFの結果が変更される可能性があることを再度お伝えしておきたいと思います。いずれにせよ、私たちは、これらがエキサイティングな展開であると考えており、近いうちに報告書の全容をご紹介できるのを楽しみにしています。
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