新型コロナウイルスの緊急事態が続き、多くの国や都市が検疫所や拡大防止の防疫線を設けたことで、インターネットは多くの人にとって、家族や友人と連絡を取り合う一番の手段となりました。また、数多くの企業が在宅勤務する従業員を抱えているため、世界経済の重要な原動力となっています。

ビデオ会議、ストリーミングサービス、ニュース配信、電子商取引Webサイトのトラフィックは急増しています。家庭用ブロードバンドネットワークからのトラフィックが増加し、企業や大学からのトラフィックは減少しています。

Cloudflareのチームは通常通りの運用を続けており、ネットワークオペレーティングセンター(NOC)は200以上の都市でハードウェアを運用し、トラフィックパターンの変化を監視しています。

インターネットトラフィックの大きな変化は、珍しいことではありません。オリンピックやワールドカップのような大規模なスポーツイベントやユーロビジョンソングコンテストのような文化イベント、また、ラマダン(イスラム教の断食月)は毎日の断食明けの時間も、トラフィックが変化します。

インターネットは、絶えず変化する環境に対応するように構築されています。絶えず変化する負荷パターンに対応するために、作成、試験、デバッグ、設計というプロセスから構築されています。

ここ数週間、Cloudflareネットワークチームは新しいパターンがいくつかあることに気づいたため、このパターンについてご紹介することにしました。

国全体が、リーダーの動きに注目する

先週金曜日の夕方、アメリカ大統領が米国で非常事態宣言を発表しました。それからすぐに、当社の米国データセンターは、通常の20%以上のトラフィックに対応しました。赤色の線は金曜日を示し、グレー色の線は比較として、その前の日を示しています。

3月15日(日曜日)、オランダ政府は現地時間の午後5時30分に必要不可欠ではない事業の停止をラジオで発表しました(午後4:30 UTC時間)。日曜日の通常トラフィックで、急激な低下が次のように発生しました。

3月12日(ピンク色の曲線)と3月16日(赤色の曲線)の現地時間午後8時(午後7時 UTC時間)にフランスの大統領が二回、フランス国内で発表しました。3月16日の都市封鎖宣言によって、フランス国内のトラフィックが半分に低下し、その後、トラフィックの急増が発生しました。

隔離中におけるトラフィックの進化

都市封鎖が始まってからイタリア国内で1日あたりのトラフィックが20~40%増加しました。

大学が閉校となり、国立リサーチネットワークは今も(ほぼ)週末のような静けさが続いています(紫色)。赤色は今日、灰色は(前週と重なる)前の日です。

インターネット相互接続点、インターネットインフラストラクチャの重要な部分で、インターネットサービスプロバイダーとコンテンツプロバイダーが(サードパーティを経由するのではなく)直接データを交換するところでも、トラフィックにスパイクが見られました。多くは、パブリックトラフィックグラフを提供しています。

アムステルダム(AMS-IX)、ロンドン(LINX)そしてフランクフルト(DE-CIX)では、3月9日前後に10~20%の増加がありました。

ミラノ(MXP-IX)で、隔離が始まった2020年3月9日の水曜日、相互接続点が40%の増加を示しています。

アジアでは、香港(HKIX)で、1月末以降、急速な増加が見られ、1月23日の湖北省での都市封鎖にほぼ相当します。

緊急事態は、否応なくインターネットサービスや私たちの生活に影響を与えます。この増加を正確に数値化することは難しいものの、地域や州政府の対応によって10%から40%までの数値を観察しています。

Webサイトやアプリといった個々のサービスが時々停止したにも関わらず、インターネットの中核部は堅牢です。トラフィックは、企業や大学のネットワークから家庭用ブロードバンドへと移行しつつあります。しかし、インターネットは変化に対応できるように設計されています。

新しいアップデートとインサイトについては、Cloudflareのブログをご覧ください。